愛知県豊橋市で家族写真 佐々木写真館の公式サイト
家族写真家 佐々木 宏和
僕が撮った写真がお客様の心にほんの少しでも響いてくれたら、そこから始まる気持ちは家族の心を変え、世界だって変えることができるかもしれない、そんな果てしない思いを持ちながら撮影しています。
僕の家族だったら「らしく」撮ってほしい。この感覚を大切に僕自身一人の父親として、お客様が子供に伝えたいこと、残してあげたいものを撮りたいと思っています。きっとその子が親になった時、その写真を見て幸せに感じてくれると思うのです。衣装や小道具ではなく「こころ」が見えてくる本物の写真をつくりたい、などと、日々考えています。

━━━若い頃僕は、旅人に憧れていた。

僕は、生物学者でも人類学者でもなくて、
ごく普通の人間が誰でも持つような思いがあって、
それは言ってみれば、どうして人間はここにいるのか、
そしてどういう方向に行こうとしているのか、
ということだと思うんです。
人間という種の不思議さ、
自分が生きていることの不思議さっていうのかな、
そういう意識がいつもどこかにあるような気がします。
そういう意識でアラスカを撮っていると、何かが見えて来る。
そしてアラスカというところは、
その何かが見えやすいのだという気がします
湯川豊著 「終わりのない旅 星野道夫インタビュー」より
━━━僕は今、街の真ん中で家族写真を撮っている
でもなぜ、家族写真を撮っているのだろう。そして何をするために、僕は生まれて来たのだろう。ずっと考えてきたことを、星野さんへの憧れに重ねて見ると、その意味が少しずつわかって来た気がする。それは星野さん流に言ってみるとこんな感じだ。
僕は、家族を愛する人が誰でも持つような思いがあって、
それはどうして僕たち家族は出逢ったんだろう、
そしてどういう方向に行こうとしているのか、
ということだと思うのです。
妻と出逢った不思議さ、子供たちと出逢った不思議さ。
そういう意識がいつもどこかにあるような気がします。
そしてそれは、ほかの家族ともどこかつながっていて、
共有できる部分がある気がします。
そういった意識で家族写真を撮っていると、
それぞれの家族が日々積み重ねた物語が見えてきて、
その家族の出逢いの意味が感じられてきます。
それを写真という「物語」で伝えることが嬉しいのです。
そして家族写真を撮るということは、
その「物語」が見えやすい気がします。
━━━普通なら通り過ぎて行ってしまう家族が、
家族写真を撮るために、僕のスタジオに訪れてくれる。はじめは彼らが身にまとっている「日常」の隙間から、その家族の出逢いの不思議さに目を向けると、その意味を何となく感じるようになってきました。家族が忘れてしまったり、気がつかなかった物語がそこにある気がします。星野さんが純粋な目で、アラスカの風景を見ていたように、僕も訪れてくれた家族をそんな気持ちで見るようになってきました。そして、それぞれの家族が持つ物語を、光の力や構図の力で伝えたいと思います。それが僕流の家族写真の撮り方だから。
旅人にはなれなかったけれど、その憧れが僕に星野さんの生き方を見せてくれました。星野さんのおかげで、ようやく家族写真を撮るということがわかってきました。
2011年 梅雨の明けた暑い夜に
佐々木 宏和